sakamttyの日記

天文、宇宙、子育て(一児の父)、本・絵本について書いてます。

望遠鏡同士が人間の手を介さずに連携

 

JAXA広報誌「航空プログラムニュース」の未来技術座談会「自家用飛行機が普及するには何が必要か マイカーからマイプレーンへ[前編]」

 

http://www.apg.jaxa.jp/publication/magazine/2012/pdf/no26-0811.pdf

 

なかなかおもしろい記事です。

私が一番関心をもったのは、

津田さんの

「現在の管制のように管制官がいちいち許可を出したりして飛ぶ方法ではなくて、

機体同士が通信し合って「抜かしていい?」といったやりとりができる

ような飛び方も必要だと思いました。」

という意見。

 

「機体同士が通信」で思ったことですが、、、

 

現在の天文学の観測では、1台の望遠鏡に最低1ー2人の観測者が必要となり、

複数の望遠鏡が連携して観測する場合、結構なマンパワーが必要とされます

(1m級の望遠鏡の場合)。

写真乾板の時代は1台の望遠鏡を使った観測に、

もっとたくさんの観測者(5ー6人?)が必要だったようなので、

それに比べれば現在はだいぶ少人数で観測できてます。

 

ただ時代は複数の望遠鏡が連動して観測する時代に入ってきており、

そうなると、マンパワー不足ということがおきます。

もし、望遠鏡同士が「人間の手を介さずに」連動できれば、

マンパワーなんか0なので、

複数台の望遠鏡がどんどん連携し出すはずです。

これまでは、少々大きな口径の望遠鏡を動かすためのマンパワーを

確保するために、より小さな口径の望遠鏡を閉鎖あるいは放置

といったことが頻繁に起きてきたのですが、解消されるかもしれません。

口径の大きさにかかわらず、たくさんの望遠鏡がフル稼働する

ようになるかもしれません。

 

ちなみに他の望遠鏡と連動して観測するシステムができている望遠鏡はあります。

例えば、東工大岡山天体物理観測所(OAO)の50cm望遠鏡。

これは、宇宙で観測しているスウィフト(Swift)という人工衛星

ガンマ線バーストという天文現象を検出しアラートを発信すると、

OAOにある50cm望遠鏡がこれを受信して、自動で目的天体に向いて

観測し始めるというものです。

もちろん、観測機器のメンテナンスは自動ではできないので、

OAOのスタッフが行っています。

しかし、夜間滞在スタッフはゼロです。

 

もちろん、ネガティブな面もあります。

私のように観測するのに雇われているような人材はいらなくなります。

そうなる前に、私は違う仕事で雇われているような職に移りますけど。

 

いずれにせよ、複数台の望遠鏡が連携する時代に入った今、

そろそろ連携そのものを人間がやらずに、望遠鏡にやってもらう

ようにしていかないといけないですね。

 

こんな内容をもう少しレベルダウンして、

2箇所の超小口径望遠鏡を連動して観測といった内容で

科研費か某財団の研究費に出してますが、

採択されるとうれしいです。。。