(ミラ型変光星の論文感想)Karakas 2011 "Current Status of Stellar Evolutionary Models for AGB Stars"+Di Criscienzo et al., astroph/1304.7120 "Dust formation in the winds of AGBs: the contribution at low metallicities"
Karakas 2011は、最近のAGB星の理論のレビュー。
主にconvectionに焦点が当たっています。
Di Criscienzo et al.はそれをうけて、より金属量の枯渇した星の話。
数値シミュレーションのパラメータの自由度がかなりあるようなので、
まだまだ結果が大きく変わりそうです。
最近、金属量の枯渇した環境下にあるミラ型変光星を発見
(Sakamoto et al. 2012)したので、
これらの可視近赤外高分散分光(e.g., 12C/13C)をやれば、
この分野の進歩に貢献できるかなあ、と強く思いました。