sakamttyの日記

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11/29 新技術説明会【SMAワイヤアクチュエータ】が将来性のあるものに進化しつつあった

11/29 【スマートデバイス・計測 新技術説明会】に行ってきました。
将来性あるアクチュエータに出会えましたので、紹介します。

 

 

今回紹介するのはこちら。

 

SMAワイヤアクチュエータの音声周波数帯域駆動

 

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(1)原理

SMA(形状記憶合金)を使ったアクチュエータ。

パルス波にバイアス電圧を印加することで、 

入力電圧に最も敏感に変位の変わる状態を維持し、

これまでよりもより高い周波数帯での駆動を可能にした。

※SMA(形状記憶合金)の特性

www.actment.co.jp

 

(2)メリット

・6kHzまでの駆動が可能

(今まではたかだか1kHzまで)

・ピエゾ素子のような高い電圧の印加は不要

(3)課題

・より高周波帯での駆動

・ 弾性体の形状配置

・音声周波数帯でのアクチュエータ応用先

私の質問と登壇者の回答

Q.SMAワイヤー、もっと細くできますか?
A.できる。今使っているのは直径150 μm のものだが、
    市場には直径が50 μm のものが出ている。

Q.より高い周波数帯で駆動できないでしょうか?
できれば可聴域を超える周波数。
A.できるかもしれない。ワイヤーの直径を小さくすれば、
 SMAは冷却しやすくなるので、より高周波数帯で駆動できる可能性はある。 

私の期待

個人的には、SMAワイヤー、アクチュエータとして前から期待していました。

ただ数百Hzという低くかつ可聴域でしか駆動しないというのが大きな欠点。

これだったら、お安く入手できるピエゾ素子

(ちょっと高い電圧が必要になりますが、)を使います。

 

しかし、もし、10kHz以上で駆動するのであれば

ピエゾ素子よりも低い電圧で駆動できる(ひょっとしたら5Vくらいでも)

はずなので、回路設計や省エネ対策など考えることが減り、

直接的に(シンプルに)使うことができるようになります。

 さらに、非可聴域で駆動できるようになれば、

無音で動く振動体となりますので、応用先はめちゃくちゃ広くなります。

ということで、けっこう期待してます。

 

今回は、バイアス電圧の印加により、6kHzまでの駆動が可能になった

という話。これ、すごいです。今まで(1kHz)と比較すると。

ある程度高い周波数で駆動できるようになってます。

将来明るいアクチュエータのように感じました。

ちょっと感動!

 

音声周波数帯でのアクチュエータということで

応用先を探すのもよいですが、

できれば、 

SMA、もう少し高い周波数で駆動できるようになってほしいです。

最低 10 kHz 以上。できれば20kHz以上。

 

ということで応用研究ではなく、基礎研究進めてほしいです!

 

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