sakamttyの日記

天文、宇宙、子育て、コスメ、本・絵本について書いてます。

「電気エネルギーを使用しない軽量・安価な流体駆動義手」、産業用ロボットアームに使えそう

1/10 【高専 新技術説明会】に行ってきました。
発想はシンプルでおもしろい義手に会えましたので、紹介します。

 

 

今回紹介するのはこちら。

 

電気エネルギーを使用しない軽量・安価な流体駆動義手

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(1)解決しようとする課題

・現在市販されている義手は重く、価格も高い(数十万円~数百万円。)

・バッテリが必須であり、それによって使用時間が限定される

・やわらかい物をもつのが難しい

(2)ソリューションとその原理

・流体(空気・水・油)駆動型の義手

・流体は腕の回転・ひねりのエネルギーを使用して駆動 

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(3)メリット

・流体は軽い重量で強い力を生み出すので、軽量化可能

・構造がシンプルなので、低コスト化可能

・無動力なのでバッテリ不要

(4)課題

・現在は2指タイプのみ。

・実証実験不足。量産体制もまだ。

私の質問と登壇者の回答

Q.産業用のロボットアームへの応用は可能。

A.可能。

Q.健常者にとりつけ、四本の腕の2本として駆動することは可能か?

A.単純な動きなら可能。また、必要となる把持力の確認は必要。

私の期待

医療・福祉分野での義手としてではなく、

産業用ロボットアームとして利用できないだろうか?

と考えてます。

というのも以下の3つの理由からです。

・産業用のロボットアームはとても重いので、

 軽量で強い力を生み出す構造物が強く望まれている。

 例えば、COBOTTAですと、せいぜい500gのものをつかむのが限界。

・産業用の方が速く応用できそう

 人へ応用するには、少なくとも5指かつそれぞれの指の関節が2つ必要となりそう。

 しかし、産業用なら、2指かつ指関節なしで十分な場合が多いので。 

・安価で製作できることを強調されていましたが、

 価格の見積もりが甘い気がしてます。

   現在いくつかある競合プロジェクト

 (Open BionicsHandii CoyoteRehand

 と違って、資金は高専の自己資金のみで製作しているようです。

 となると、これから迫りくる量産体制整備はそれなりにお金と時間がかかるはず。

 となると、そんなに低価格では売れないはずなんですよね。

 少なくとも初期段階では。

 個人が気楽に買えるよう向け価格での販売はまだまだ難しいという判断。

 

可能なら、うちのCOBOTTAさんにつけてみたいです

(腕を含め、ちょっと改造は必要かもしれませんけど)。

重たいものが把持できなくてとても困ってます・・・。

もちろん、つけたら、いじり倒していやりますよ(笑)。

 

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