日本の、地球近傍小惑星監視観測「新体制」について~2、国家予算の使い方~
国家予算はどうつけるべきでしょうか?
美星スペースガードセンターでの観測について、
お金の流れは
JAXA統合追跡ネットワーク技術部
「スペースデブリと地球近傍小惑星」の観測依頼
↓
日本宇宙フォーラム
(美星スペースガードセンターの観測施設(1m望遠鏡やCCDカメラ)の所有者)
↓
日本スペースガード協会
スペースデブリと地球近傍小惑星の観測を実施
となってます。
かなり正直なところですが、
日本の、地球近傍小惑星監視観測「新体制」について~1:概要~
(http://sakamtty.hatenablog.com/entry/2013/04/15/010338)
で述べた3の目標を達成するには、お金は
-主鏡
-分光器
-完全自動化システム
の開発さえあれば、あとはいらないです。
もっとお金だけの話だけに限定すれば、
上記の開発にある程度のお金(3年間2億円くらい)くらいつけて、
あとの年はスペースデブリの観測にだけ国家予算をつけるべきです。
その代わり、
1、日本宇宙フォーラムさんには、
1m望遠鏡の観測時間のある程度は小惑星の共同利用観測(有料)にして頂きましょう。
2、日本スペースガード協会を認定NPOとして認めてもらいましょう。
まとめると、
最初の3年は
国家予算でシステム開発。
その後は
-スペースデブリ - 観測依頼はこれまでどおりJAXA。国家予算で運営。
運用は日本スペースガード協会。
-小惑星 -観測時間は自由競争(誰でも参入可)。ただし、観測は有料。
運用は観測時間を獲得したチーム。
ただし、観測したいチームがなければJAXAがお金を払って、
デブリ観測をすることも可能とする。
※日本スペースガード協会は認定NPOとする
ということです。
この体制でお金の面で、喜ぶのは、JAXA統合追跡ネットワーク技術部さんか
日本宇宙フォーラムさんのはず。
逆に、日本スペースガード協会(私も含めて)は大泣きするという意味です。
でも、それくらいしないと、小惑星監視について日本は負けると思います。